昨日、久しぶりに頭にくる出来事がありました。
詳しいことを書くつもりはありません。
誰が悪かったのかを書きたいわけでもありません。
ただ、
「なんで、最初からできないと決めつけるんだ」
という怒りが、久しぶりに自分の中から湧いてきました。
その場では、感情のままに言葉をぶつけることはしませんでした。
やるべきことがあったので、まずはそれを終わらせました。
でも、だからといって、怒りがなくなったわけではありません。
仕事が終わっても、まだ自分の中に残っていました。
「怒ってはいけない」とは思わなかった
以前の私なら、
「いつまでも怒っていても仕方がない」
「気持ちを切り替えよう」
と、早く怒りを手放そうとしていたかもしれません。
でも今回は、そうしませんでした。
腹が立っているのだから、
「今、自分は腹が立っている」
それでいいことにしました。
そして、久しぶりにノートを開きました。
思っていることを、そのまま書き殴る
きれいな文章を書くわけではありません。
誰かに見せるものでもありません。
「腹が立つ」
「なんでなんだ」
「こうしてくれればよかったのに」
そんなことを、思いつくまま書きました。
言葉遣いを整える必要もありません。
相手への配慮も、そのときだけはいったん横に置きます。
自分の中にあるものを、ただ紙の上に出していきます。
いわゆるジャーナリングです。
しばらく書いていると、不思議なことに、少しずつ書く勢いが落ちてきました。
起きた出来事は何一つ変わっていません。
相手も変わっていません。
でも、
自分の中にあったものを外に出したことで、少しだけその出来事との距離ができた。
そんな感覚がありました。
スッキリしてから、「良かったこと」を探してみた
ここで初めて、もう一つのことをやってみました。
「今回の出来事の中で、良かったことはなかっただろうか?」
と考えてみたのです。
これは、腹が立っている最中にはやりませんでした。
怒っている自分に、
「でも、良いこともあったでしょ」
と言ったところで、たぶん余計に腹が立ったと思います。
まず、怒っている。
それをそのまま書く。
少し落ち着いてから、初めて別の方向から出来事を見てみる。
すると、いくつか出てきました。
困っていたところを、快く助けてくれた人がいました。
そのおかげで、新しい人とのつながりもできました。
予定通り進まなかったことで生まれた時間に、後回しになっていた仕事を一つ終えることもできました。
そして今回の経験から、
「次に同じようなことが起きたら、こうすればいい」
という具体的な方法も分かりました。
書き出してみると、
「あれ? 悪いことだけじゃなかったな」
と思えてきました。
良かった探しは、嫌な出来事を「良い出来事」にすることではない
ここは大切にしたいところです。
良かったことを探したからといって、
昨日の出来事が「良い出来事」に変わったわけではありません。
腹が立ったことは、腹が立ったことでいい。
嫌だったことまで、
「これは自分を成長させるために必要だったんだ」
と無理に意味づけする必要もないと思っています。
ただ、一つの出来事には、いろいろな側面があります。
腹が立っているときには、その中の「腹が立つ部分」しか見えなくなることがあります。
それはそれでいい。
でも、少し落ち着いたあとなら、
「ほかには何があっただろう?」
と、もう一度その出来事を見ることができます。
出来事は変えられない。でも、見方は一つではない
昨日起きたことは、もう変えられません。
相手がどう考えていたのかも、私には分かりません。
相手を変えることもできません。
でも、
その出来事をこれから自分がどう捉えるのか。
そこには、まだ自分で選べる余地があります。
「昨日は最悪だった」
で終わることもできます。
一方で、
「腹が立った。でも、助けてくれた人もいた」
「予定は狂った。でも、その時間にできたこともあった」
「大変だった。でも、次に使える方法を一つ覚えた」
と見ることもできます。
どちらか一方だけが正しいわけではありません。
同じ一日の中に、両方あった。
そう考えられるようになったとき、昨日の出来事が自分の中で少し小さくなったように感じました。
感情を変える前に、まず感情をそのまま見てみる
私たちは、嫌な感情が出てくると、
「こんなことで怒ってはいけない」
「前向きに考えなければ」
と、すぐに感情を変えようとすることがあります。
でも昨日の私は、
怒っている自分を、まずそのままノートの上に出してみました。
そして、少し落ち着いてから、
「この出来事の中にも、良かったことはなかっただろうか?」
と問い直しました。
この順番が、私にはよかったように思います。
怒りをなかったことにするのでもなく、
怒りの中にずっと居続けるのでもない。
まず、自分が何を感じているのかを見る。
そして、少し落ち着いたら、違う角度からもう一度見てみる。
昨日は久しぶりに、本気で腹が立ちました。
でも、一晩経った今は、
「まあ、悪いことばかりでもなかったな」
と思えています。
出来事が変わったわけではありません。
相手が変わったわけでもありません。
変わったのは、
私がその出来事を見る位置なのかもしれません。
嫌な出来事があったとき、
すぐに前向きになれなくてもいい。
まずは、
「今、私は何を感じているんだろう?」
そこから始めてみてもいいのだと思います。

