昨日のセッションで、クライアントさんから質問を受けました。
その質問に答えながら、私は馬との関わりについて話していました。
話している途中で、改めて思ったんです。
「これって、人間同士も同じだな」と。
馬との関わりは、「約束事」をつくっていく作業でもある
私は長い間、馬と関わってきました。
馬と人が一緒に過ごしていくためには、ある程度の約束事が必要です。
何でも馬の好きなようにさせるわけではありません。
かといって、人間の言うことを何でも聞かせればいいとも思っていません。
私が大切にしてきたのは、
人も馬も、お互いができるだけ快適に過ごせる関係をつくっていくこと。
そのために、
「これはしてもいい」
「これはしてほしくない」
ということを、日々の関わりの中で伝えていきます。
もちろん、人間から馬に伝えるだけではありません。
馬も、
「これは嫌だ」
「これは怖い」
「今は難しい」
ということを、行動や表情、身体の動きで伝えてきます。
それを見ながら、お互いが一緒に過ごしていくための約束事を少しずつつくっていく。
私にとって、馬との関わりには、そんな一面があります。
といっても、すごいホーストレーナーではありません
ここまで書くと、なんだか私がすごいホーストレーナーのように聞こえるかもしれません。
でも、実際はそんなことはありません。
馬乗りも、調教も、「すごい腕を持っています」と胸を張って言えるようなものではありません。
自分では、
「場末のしがないホースマン」
くらいに思っています(笑)。
でも、長い間、馬と関わってきました。
そして、技術のこととは別に、
馬とどう関わるかについて、自分なりに大切にしてきたことがあります。
その一つが、
人と馬のどちらか一方だけが我慢するのではなく、できるだけお互いが快適に過ごせる関係をつくっていくことです。
その土台にあるのは、信頼関係
そして、約束事をつくっていくうえで、土台になるものがあります。
私は、それが信頼関係だと思っています。
約束事だけをつくって、
「これを守りなさい」
では、私が考えている馬との関係とは少し違います。
日々関わる中で、
「この人と一緒にいても大丈夫」
という経験が少しずつ積み重なっていく。
人間も馬の様子を見る。
馬も人間のことを見ている。
そうやって関係がつくられていくのだと思います。
信頼関係があるからこそ、こちらから何かをお願いすることもできる。
そして、馬が何かを伝えてきたときには、こちらもそれを受け取ろうとする。
どちらか一方が相手を思い通りに動かすのではなく、
お互いの意思を尊重しながら、一緒にやっていける関係をつくっていく。
それが、私が馬と関わるときに大切にしている心構えです。
「あれ、人間同士も同じじゃないか」
昨日、クライアントさんの質問に答えながら、そんな話をしていました。
そして話している途中で、
「あれ、これって人間同士も同じじゃないか」
と改めて思ったんです。
夫婦でも。
親子でも。
職場でも。
友人でも。
お互いができるだけ快適に過ごすためには、やはり何らかの約束事があります。
「私は、こうしてもらえると嬉しい」
「これはしてほしくない」
「私はこうしたい」
「あなたはどうしたい?」
そんなことを伝え合いながら、一緒に過ごせる関係をつくっていく。
ところが、人間同士になると、これが意外と難しくなります。
「普通はこうするでしょう」
「言わなくても分かるでしょう」
「相手が変わってくれればいいのに」
そう思ってしまうこともあります。
もちろん、私にもあります。
約束事は、相手をコントロールするためのものではない
ここも、馬との関わりと似ているように思います。
約束事をつくる目的は、
相手を自分の思い通りにすることではありません。
自分には、自分の意思があります。
相手には、相手の意思があります。
だから、
「私はこうしたい」
だけではなく、
「あなたはどうしたい?」
も必要になります。
当然、意見が合わないこともあります。
お互いの希望を100%叶えられないこともあります。
それでも、
「じゃあ、どうしたらお互いができるだけ快適に過ごせるだろう?」
と考えてみる。
どちらかが一方的に我慢するのでもなく、
どちらかが相手を思い通りに動かすのでもなく、
一緒にやっていけるところを探していく。
その積み重ねが、関係をつくっていくのだと思います。
信頼関係も、一度つくれば終わりではない
馬との信頼関係は、
「はい、信頼関係ができました。これで完成です」
というものではありません。
毎日の小さな関わりの積み重ねです。
うまくいく日もあれば、うまくいかない日もあります。
こちらの関わり方によって、関係が揺らぐことだってあります。
でも、また関わり直すこともできます。
これも、人間同士と同じなのかもしれません。
信頼関係は、一度つくったら終わりではない。
日々の小さなやり取りの中で、
つくったり、
揺らいだり、
またつくり直したりする。
そんなものなのではないでしょうか。
昨日のセッションで、改めて言葉になったこと
昨日は、クライアントさんからの質問に私が答えていたはずでした。
ところが話しているうちに、私自身の中に以前からあったものが、改めてはっきりと言葉になっていきました。
馬との関わりと、人との関わり。
この二つには共通するものがあるということは、以前から感じ、考えてきたことでした。
でも、人に伝えようとして言葉にすることで、
「自分が馬との関わりで大切にしてきたことは、人との関わりでも同じなんだな」
ということが、自分の中でもよりはっきりしたように感じます。
馬と人。
人と人。
もちろん、同じではありません。
それでも、
相手には相手の意思があること。
自分には自分の意思があること。
お互いが快適に過ごすための約束事をつくっていくこと。
そして、その土台には信頼関係があること。
そこには、共通するものがあるように思います。
馬と関わってきたことと、今やっていること
私はこれまで、ずっと馬と関わってきました。
そして今は、アドラー心理学やコーチングを学びながら、人と人との関係について考える仕事をしています。
馬と接するときに大切にしてきた、
人馬ともに快適に過ごせるような約束事をつくっていくこと。
そして、その土台にある、
信頼関係。
これは、人と人との関わりでも同じなのだと思います。
自分も大切にする。
相手も大切にする。
そのうえで、
「一緒にどうしていくかを考える。」
馬乗りや調教の腕前は、たいしたものではありません。
場末のしがないホースマンです(笑)。
それでも、長い間、馬たちと関わる中で教えてもらったことは、たくさんあります。
昨日、クライアントさんの質問に答えながら言葉にしていくことで、それまで自分の中にあったものが、改めてはっきりと形になったように感じました。
昨日のセッションは、
馬と関わってきた時間と、今のSelf2Driveが、自分の中でしっかりとつながった時間
だったように思います。
追伸
現在、Self2Driveでは、
「Self2Drive Letter|旅の途中から。」
というメールレターを準備しています。
新しいブログ記事を書いたときのお知らせや、ブログでは書ききれなかったこと。
アドラー心理学やコーチングを学び、実践する中で感じたこと。
そして、今回のように、日々の出来事や人との関わりの中で考えたことなどをお届けしていく予定です。
何かの「正解」をお届けするというより、
「私はどうだろう?」
と、ほんの少し自分自身について考える時間になるようなメールレターにしたいと思っています。
現在、配信に向けて準備中です。
準備が整いましたら、このブログでもお知らせします。
