見学していただけなのに、自分の悩みまで動きはじめた」|オープンカウンセリング・見学者として参加した方の声

体験者の声

「オープンカウンセリング」と聞いて、どんな場を想像しますか?

一人の相談者がカウンセリングを受けて、その様子をほかの人が見学する。

そんなイメージを持つ方もいるかもしれません。

先日、オープンカウンセリングのモニターを行いました。

今回参加してくださったのは、普段から「沖縄アドラー心理学勉強会」に参加されているお二人です。

お一人には相談者としてカウンセリングを受けていただき、もうお一人には「見学者」として参加していただきました。

今回ご紹介するのは、その見学者として参加してくださった方の体験です。

参加する前は、

「どんなカウンセリングなのか楽しみ」

という気持ちだったそうです。

ところが、実際に参加してみると、ただ「見ているだけ」ではなかったようです。

見学者として参加したのに、自分の悩みまで動きはじめた

オープンカウンセリングでは、相談者とカウンセラーのやり取りを、見学者も同じ場で見守ります。

今回この方は、相談者としてではなく、見学者として参加されました。

もちろん、カウンセリングを受けているのは別の方です。

「自分にも似たことがある」

けれど、人の話を聞いていると、

「あれ、自分にも似たことがあるな」

「自分だったらどうだろう?」

と、自分自身の経験と重なることがあります。

今回、見学者として参加してくださった方からも、こんな感想をいただきました。

「自分の悩みも同時に解決へ向かった」

さらに、

「相談者さんとは別の視点での悩みを一緒に解決、共感してもらったような気持ちになりました。私の悩んでいたことも前進し、同時にカウンセリングしてもらったような気持ちです」

と振り返ってくださいました。

オープンカウンセリングは「みんなでつくる場」

私がオープンカウンセリングで大切にしたいのは、

「相談者がカウンセリングを受け、ほかの人はそれを見る」

という一方向の場にしないことです。

「見学者」も、その場の一員

相談者の話を聞いて、自分の経験と重ねて考える。

感じたことや気づいたことを、必要に応じてその場に持ち寄る。

その言葉が、相談者にとって新しい視点になることもあります。

そして逆に、相談者の話が、見学者自身の気づきにつながることもあります。

今回のアンケートでも、相談者の様子について、

「心が軽くなったような空気を感じました」

という感想がありました。

一方で、見学していたご本人にも、自分自身の悩みについて新しい気づきが起こっていました。

相談する人。

見守る人。

カウンセラー。

役割は違っても、そこにいる人たちが互いに影響しながら、一緒に場をつくっていく。

それが、私がつくっていきたいオープンカウンセリングです。

実は、普段の勉強会も「小さなオープンカウンセリング」

今回参加してくださったお二人は、普段から「沖縄アドラー心理学勉強会」に参加されています。

この勉強会では、アドラー心理学の考え方を学ぶだけではありません。

実際の悩みを、話せる範囲で持ち寄る

「最近、こんなことで困っている」

「子どもとのこんなやり取りがあった」

「職場でこんなことがあって、自分はこう感じた」

そんな実際の出来事や悩みを、話せる範囲でお互いに共有しています。

そして、アドラー心理学の考え方も参考にしながら、みんなで一緒に考えていきます。

実は私は、この勉強会そのものが「小さなオープンカウンセリング」の場でもあると思っています。

ここが、知識を学ぶだけの勉強会との大きな違いです。

「私もオープンカウンセリングをしてもらってたんですね」

今回のオープンカウンセリングが終わったあと、見学してくださった方から、アンケートとは別にこんなメッセージをいただきました。

「アドラーの勉強会で、私もオープンカウンセリングをしてもらってたんですね。

気がついて感謝の気持ちでいっぱいになりました🌸

ありがとうございました✨」

私はこれまで、沖縄アドラー心理学勉強会を、知識を学ぶだけの場ではなく、お互いの実際の悩みや経験を、話せる範囲で共有しながら、一緒に考える場として運営してきました。

だから、このメッセージをいただいたとき、私が大切にしてきたことを、参加されている方自身にも感じてもらえていたことが、とても嬉しく感じられました。

誰かの悩みが、誰かの気づきになる

誰かが自分の悩みや経験を話す。

それをみんなで一緒に考える。

その時間は、話している本人だけのものではありません。

悩みを話す人も、その場に貢献している

聞いている人が、

「自分にも似たことがある」

と気づくことがあります。

ある人の悩みについてみんなで考えていたはずなのに、別の人が自分自身の人間関係について何かに気づくこともあります。

そして、ほかの人の言葉や経験が、悩みを話した人にとって新しい視点になることもあります。

そう考えると、悩みを話してくれる人も、その場に貢献しています。

自分の経験を話してくれることで、ほかの誰かが自分自身について考えるきっかけをもらえるからです。

一方で、それを聴き、一緒に考える人も、その人なりの視点や経験を持ってその場に貢献しています。

誰かが一方的に「助けてもらう人」で、誰かが「助ける人」なのではありません。

自分の経験を話すことも、誰かの話を聴くことも、一緒に考えることも、それぞれがその場への貢献になっている。

そして、その関わりの中から、それぞれに新しい気づきが生まれていく。

そんなふうに、お互いがお互いに貢献し合う場であることも、私が沖縄アドラー心理学勉強会で大切にしてきたことの一つです。

「共同体感覚」を、体験を通して育んでいく

アドラー心理学には、「共同体感覚」という大切な考え方があります。

「自分もこの場の一員なんだ」と感じられること

共同体の中に自分の居場所があると感じること。

人とつながっていると感じること。

そして、自分も誰かの役に立つことができると感じること。

共同体感覚は、知識として「理解する」だけで育つものではないと私は考えています。

自分のことを話し、誰かがそれを聴いてくれる。

誰かのことを一緒に考え、自分の言葉や経験が、その人の何かの役に立つ。

そして、自分もまた、誰かの経験から気づきをもらう。

そんな体験を積み重ねることによって、少しずつ育まれていくものではないでしょうか。

そういう意味でも、沖縄アドラー心理学勉強会は、アドラー心理学を「学ぶ場」であると同時に、みんなで共同体感覚を育んでいく場でもありたいと思っています。

気づいて終わりではなく、小さくやってみる

そして、もう一つ大切にしていることがあります。

気づいて終わりにしないことです。

日常に一つだけ持ち帰ってみる

沖縄アドラー心理学勉強会では、何か大きな答えを出すことを目的にはしていません。

そこで気づいたことから、

「次は、少しだけこんな言い方をしてみよう」

「今度同じことが起きたら、いつもとは違う行動をしてみよう」

そんな小さな実践を、それぞれの日常に持ち帰ります。

そして、実際にやってみる。

やってみたことを、またみんなで振り返る

次の勉強会で、

「やってみたら、こんなことが起きた」

と、またみんなで共有する。

うまくいくこともあれば、思ったようにいかないこともあります。

それもまた、次に考える材料になります。

学ぶ。

自分のことに置き換えて考える。

小さく実践してみる。

起きたことを振り返る。

そんなことを繰り返しながら、少しずつ日常の中に小さな変化が起こっていきます。

見学者の方から「悩んでいるなら、受けてみたら?」

今回、オープンカウンセリングの見学者の方に、

「このオープンカウンセリングは、どんな人におすすめしたいと思いますか?」

と尋ねました。

返ってきたのは、

「思い詰めている人、頑張りすぎている人、視野が狭くなっている人」

という言葉でした。

また、

「友人や知人にこのオープンカウンセリングを紹介するとしたら、どんなふうに伝えますか?」

という質問には、

「悩んでいるなら、受けてみたら? 心が軽くなるよ」

という言葉をいただきました。

とてもシンプルな言葉です。

私自身が「オープンカウンセリングにはこんな価値があります」と説明するよりも、実際に見学者としてその場にいた方のこの言葉のほうが、伝わるものがあるように思います。

安心して話せる場にするために

一方で、オープンカウンセリングだからこそ、大切にしなければならないこともあります。

今回のアンケートでは、

「相談者がプライベートを知られたくない相手だった場合、思うように相談できないこともあるのでは」

という意見もいただきました。

これは、とても大切な指摘だと思っています。

話したくないことは、話さなくて大丈夫

オープンカウンセリングは、何でも人前で話さなければならない場所ではありません。

話したくないことは、話さなくて大丈夫です。

人の名前や場所など、具体的な固有名詞を出したくなければ、伏せてもかまいません。

出来事についても、

「あのことがあって……」

「そのときのことなんですが……」

という話し方でも大丈夫です。

相談者ご本人の中で、それが何を指しているのかがしっかり分かっていれば、カウンセリングを進めるうえで問題ありません。

見学者に知られたくない具体的な情報まで話す必要はないのです。

その場で聞いたことは、その場の中に

そしてもちろん、見学者にも、その場で知ったことを外に持ち出さないという守秘義務を守っていただきます。

相談する方が安心して話せることを最優先にしながら、この場のつくり方についても、これからさらに工夫していきたいと思っています。

一人の経験から、みんなに気づきが広がっていく

今回のオープンカウンセリングで起きたことと、沖縄アドラー心理学勉強会で大切にしてきたこと。

形は違いますが、その根っこには共通するものがあるように思います。

誰かが自分の経験を話してくれる。

誰かがそれを聴く。

みんなで一緒に考える。

そこから、それぞれに違った気づきが生まれる。

そして、その気づきを自分の日常に持ち帰り、小さく実践してみる。

またみんなで振り返る。

誰か一人が「助けてもらう人」で、ほかの人が「助ける人」なのではなく、それぞれが自分のできる形でその場に参加し、お互いがお互いに貢献しながら、一緒に少しずつ前へ進んでいく。

私は、そんな場をこれからも大切にしていきたいと思っています。

アドラー心理学を「知る」から「日常で使う」へ

アドラー心理学について、本やインターネットで学ぶことはできます。

けれど、

「自分の場合はどうなんだろう?」

と考えてみると、知識だけではなかなか分からないことがあります。

沖縄アドラー心理学勉強会では、知識を覚えることだけを目的にしていません。

学ぶ → 考える → やってみる → 振り返る

自分たちの日常で実際に起きていることを、話せる範囲で持ち寄る。

一緒に考える。

ほかの人の経験からも学ぶ。

そして、それぞれが自分なりの小さな実践を日常に持ち帰る。

また集まって、一緒に振り返る。

そんな場をつくっています。

「アドラー心理学を知識として学ぶだけではなく、自分の日常に活かしてみたい」

「ほかの人の経験からも学びながら、自分自身のことを考えてみたい」

「一人で答えを探すのではなく、みんなと一緒に学んでみたい」

「気づいたことを、小さな実践につなげてみたい」

そんな方は、沖縄アドラー心理学勉強会@オンラインをのぞいてみてください。

沖縄アドラー心理学勉強会(沖アド)|オンライン・伊江島
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