思春期の娘とのLINEで気づいた「お互いを勇気づける関係」

相手との関わり方が変わる

昨日、思春期の娘とLINEで、しばらくやり取りをしていました。

内容については、娘の許可をもらっていないので、ここでは詳しく書きません。

ただ、娘が今感じていることや、これからどうしていきたいのかについて、かなり長い時間、LINEでやり取りをしました。

やり取りが終わったあと、私はふと思いました。

「アドラー心理学やコーチングを学んできて、本当によかったな」

それと同時に、思春期の娘と父親である私が、こんな話ができることを、とても嬉しく感じました。

以前の私なら、答えを言っていたかもしれない

子どもが何かに悩んでいる。

親としては、何とかしてあげたくなります。

「こうした方がいいんじゃない?」

「そんなに考えなくても大丈夫だよ」

「お父さんだったら、こうするけどな」

私も以前なら、そんなふうに自分の考えを伝えていたかもしれません。

もちろん、それが悪いわけではありません。

自分の経験を伝えることが、相手の助けになることもあります。

でも昨日は、できるだけすぐに答えを出さず、娘の話を聞いてみました。

そして、ときどき問いかけました。

「本当はどうしたいんだろう?」

「そう思うのは、どうしてなんだろう?」

「自分に合ったやり方だとしたら、どんなやり方だろう?」

「そのために、今できることは何だろう?」

すると、やり取りを続けるうちに、少しずつ娘自身の言葉が出てきました。

答えは、相手の中にある

私は娘に「こうしなさい」と答えを教えたわけではありません。

私が考えた解決策を、そのまま渡したわけでもありません。

一緒に考えただけです。

そして最後には、娘自身から「こうしてみようかな」という言葉が出てきました。

もちろん、それがうまくいくかどうかは分かりません。

やってみて、うまくいかなければ、また考えればいい。

そのとき、私が大切にしていたのは、

「この子には、自分で考え、自分で選び、自分で進んでいく力がある」

と信じることだったように思います。

勇気づけていたつもりが、私も勇気づけられていた

そして、LINEを終えてから、もう一つ気づいたことがあります。

私は最初、娘をサポートしているつもりでした。

でも、勇気づけられていたのは、娘だけではなかったのだと思います。

思春期の娘が、自分の感じていることや考えていることを、父親である私に話してくれる。

そして、一緒に考えることができる。

そのこと自体が、私にとって、とても嬉しいことでした。

娘の中から少しずつ自分なりの考えが出てくるのを見ながら、

「アドラー心理学やコーチングを学んできてよかったな」

と、私自身も勇気づけられていました。

勇気づけというと、誰かが誰かを励ましたり、元気にしたりすることのように思うかもしれません。

でも、本当は一方通行ではないのかもしれません。

相手を信じて関わることで、相手が少し前を向く。

そして、その姿を見た自分もまた勇気づけられる。

そんなことが、人と人との間では起こるのだと思います。

これは、親子だけの話ではない

今回の出来事は、たまたま私と娘との間で起きたことでした。

でも、これは親子だけの話ではないと思っています。

先生と生徒。

上司と部下。

夫婦。

パートナー。

友人。

そして、カウンセラーやコーチとクライアント。

人と人が関わる、いろいろな場面に通じるものがあります。

相手が思うように動いてくれないとき、私たちはつい、

「どうしたら、この人を変えられるだろう」

と考えてしまいます。

教えたり、説得したり、正しいと思うことを伝えたり。

もちろん、それが必要な場面もあります。

でも、その前に、

「この人には、自分で考える力がある」

「この人には、自分で選ぶ力がある」

「この人には、自分の人生を進んでいく力がある」

そう信じて関わることもできるのではないでしょうか。

答えを与えるのではなく、話を聞く。

問いかける。

一緒に考える。

そして、待ってみる。

そんな関わりから、相手だけではなく、自分自身にも変化が起こることがあります。

人間関係は、どちらか一方が変えるものではない

アドラー心理学やコーチングを学んで、私自身の人との関わり方も少しずつ変わってきました。

もちろん、いつでもできるわけではありません。

家族には余計なことを言ってしまうこともあります。

感情的になることだってあります。

今でも試行錯誤の途中です。

でも、以前とは少し違います。

「相手をどう変えるか」ではなく、

「私は、この人とどう関わっていきたいのだろう」

と考えられることが増えてきました。

そして昨日、娘とのLINEを通して感じました。

人間関係とは、どちらか一方がもう一方を変えるものではなく、

関わり合う中で、お互いが勇気づけられ、少しずつ変わっていくものなのかもしれない。

思春期の娘との何気ないLINEが、そんなことをあらためて考えさせてくれました。

人との関わり方を、一緒に考えてみませんか

私が主催している「沖縄アドラー心理学勉強会」では、アドラー心理学の知識を覚えることだけを目的にしているわけではありません。

家庭で起きたこと。

職場で起きたこと。

子どもとのこと。

夫婦やパートナーとのこと。

そんな日常の人間関係を通して、

「相手を変えるために何ができるか」ではなく、「自分はどう関わることができるのか」

を一緒に考えています。

そして、学んだことを日常の中で少し試してみる。

うまくいかなければ、また一緒に考える。

そんなことを繰り返しながら、人との関わり方を少しずつ変えていく場です。

もし、人との関係について「今までとは少し違う関わり方をしてみたい」と感じている方がいたら、一度のぞいてみてください。